100vhとは?Webデザインで必須の画面高さ指定テクニック
Webデザインにおいて「100vh」という表記を目にしたことはありませんか?このCSSの単位は、モダンなWeb制作で画面の高さを制御する際に重要な役割を果たします。本記事では、初心者でも理解できるように100vhの基本概念から実践的な使い方まで詳しく解説します。
1. vh単位の基本概念
vh(Viewport Height)は画面の表示領域(ビューポート)の高さを基準にする相対単位です。1vh=ビューポート高の1%を意味し、100vhを指定するとデバイスの画面全体の高さに要素がフィットします。
.full-screen {
height: 100vh;
}
2. 100vhの主な使用例
- ヘッダー領域の高さ固定
- フルスクリーン画像表示
- スクロール連動アニメーション
- モーダルウィンドウの中央配置
3. レスポンシブデザインでのメリット
デバイスごとの画面高さに対応可能なため、スマートフォン・タブレット・PC全てで統一した表示を実現できます。メディアクエリとの組み合わせで、より柔軟なレイアウト制御が可能です。
4. 注意すべき挙動と対策
モバイルブラウザではアドレスバーの表示/非表示によって100vhの計算値が変動する問題があります。対策として以下の方法が有効です:
/* CSSカスタムプロパティを活用 */
:root {
--vh: 1vh;
}
.element {
height: calc(var(--vh, 1vh) * 100);
}
5. ベストプラクティス
- スクロールが必要なコンテンツではmin-heightを使用
- モバイル対応時はJavaScriptで動的調整
- flexbox/gridとの組み合わせで柔軟な配置
- ブラウザ互換性の確認(IE11は部分対応)
100vhを適切に使用することで、視覚的にインパクトのあるデザインやユーザビリティの向上が可能になります。ただし、実際のプロジェクトではデバイスごとの挙動を必ず確認し、必要に応じて代替策を実装することが重要です。