熊本市が推進するデジタル教材の可能性
熊本市では近年、教育ICT化の一環としてデジタル教材の導入が加速しています。2023年度から全市立小中学校で本格運用が開始された「くまもと学びのプラットフォーム」を核に、地域特性を活かした教育コンテンツの開発が特徴的です。
特徴的な取り組み3選
- 火山防災教育:阿蘇山の立体モデルを使ったVR教材
- 歴史学習:熊本城のAI再現プログラム
- 語学支援:多言語対応のデジタル絵本ライブラリ
実践事例:西原村小中学校
タブレット端末を活用した反転授業を導入後、算数の平均正答率が15%向上。教員向けに月2回の「デジタル教材研究会」を開催し、効果的な活用法を共有しています。
今後の展望
2024年度からはAIを活用した個別最適化学習システムの試験運用を開始。熊本大学教育学部との共同開発により、児童生徒の習熟度に応じた問題生成機能が追加される予定です。
「デジタルとアナログのハイブリッド教育」
― 熊本市教育委員会 ICT推進課
地域企業との連携による教材開発や、クラウドファンディングを活用したコンテンツ拡充など、持続可能なデジタル教育モデルの構築が進められています。