新進気鋭の現代美術家・小早川玲子氏の最新作『時の襞』シリーズが、このたび銀座ギャラリーαで初披露されました。本作は従来の金属立体造形から一転、和紙と光のインスタレーションによる空間芸術へと表現領域を拡大した意欲作です。
展示会場では、特殊加工した和紙の層がLED照明と連動し、鑑賞者の動きに反応して波形を変化させる仕組みが導入されています。玲子氏は記者会見で「物質の持つ記憶性とデジタル技術の瞬時性の狭間で揺れる現代人の時間感覚を可視化した」とコンセプトを説明。伝統素材と先端技術の融合が生む「儚さと持続性の共存」が大きな話題を呼んでいます。
アート評論家の佐藤一郎氏は「過去3年間の海外研修で吸収した新しい表現手法が結実した。日本的な『間』の美学を再解釈した点が画期的」と高く評価。6月15日からは京都国立近代美術館での巡回展も決定しており、現在予約チケットが殺到中です。
今作でも継承された「金属のしなやかさ」と「有機的な曲線美」の特長に加え、鑑賞者参加型のインタラクティブ要素が加わったことで、現代アートファンのみならず家族連れの来場も増加傾向にあります。玲子ワールドの新たな進化を体感できる絶好の機会となりそうです。