織田信長ゆかりの名刀7選|歴史に残る刀剣とエピソード
戦国時代の革命児・織田信長が所持した刀剣には、歴史的エピソードに彩られた名刀が多数存在します。主要な刀剣を一覧形式で解説します。
1. 圧し切り長谷部(へしきりはせべ)
- 現存場所:東京国立博物館(国宝)
- 特徴:信長が茶坊主を成敗した際、柱ごと切り伏せた伝説
- 刀工:長谷部国重
2. 薬研藤四郎(やげんとうしろう)
- 現存場所:徳川美術館
- 特徴:短刀ながら戦場で薬研(薬を調合する器具)を切った鋭さ
3. 宗三左文字(そうささもんじ)
- 現存場所:建勲神社
- 歴史的意義:今川義元から奪った「義元左文字」として有名
4. 不動行光(ふどうゆきみつ)
- 現存場所:不明(本能寺の変で焼失説)
- エピソード:信長が最も愛用した短刀とされる
5. 大典太光世(おおでんたみつよ)
- 現存場所:前田育徳会
- 特徴:天下五剣の一つで前田利家に贈与
刀剣に見る信長の美意識
信長の刀剣収集には「実用性」と「芸術性」の両立が見られます。名工の作刀を戦功の褒美として家臣に与えるなど、刀剣を権力象徴として活用した点が特徴的です。
現存する刀剣の多くが国宝指定されていることからも、信長ゆかりの刀が持つ歴史的価値の高さが伺えます。博物館等で実物を鑑賞する際は、戦国時代の息吹を感じてみてください。